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和風通信~活動日記~

平尾小学校とオンライン交流会しました!!!

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平尾小学校とオンライン交流会しました!!!

2022.01.21

今年も平尾小学校5年生とオンライン交流会が出来ました!

令和4年1月18日と21日の二日間にわたって、5年1組・2組と日をわけて実施させていただきました。

   

これは、最近の業務上では身近になりつつあるオンライン会議の要領で、和風荘と平尾小学校をつなぎ、和風荘では大スクリーンに平尾小学校の生徒さんが、平尾小学校では、大型モニターに和風荘のご入居者様が映り、お互いに画面を見ながら会話出来るというものです。

小学生はクラスの班ごとにパソコンの前に交代で座り、対する和風荘のご入居者様も交代で座って質問に答え、他の皆さんは大画面とスピーカーでそのやりとりを楽しむという趣向です。

自己紹介で90歳と言われただけで「えええ~」と小学校側が沸きます(笑)

小学生からは、和風荘での生活について、「和風荘の行事で何が一番たのしいですか」「1番おいしいご飯はなんですか」や、昔、おとしよりが子供だった頃のことについて、「昔はどんな遊びをしていましたか」「昔の夢は叶いましたか」「今と昔でなにが変わりましたか」などなどの質問が出ました。

これに対して、ご入居者様からは、「和風荘では、歌謡喫茶や歌体操、作品づくりなど楽しみがたくさんあるよ」「コロナで出来なくなったけど、カラオケが楽しかったな」「ごはんは、なんでもおいしいけど、私は魚が好き」など、和風荘で楽しくやっているよというコメントをいただきました。

そして、昔の夢の件については、「昔、学校でいじめられたことがあって、強くなりたくて空手を習い、最後は自分が空手の先生になって道場も作ったで!みなさんもなにかつらい事があっても負けずにがんばれ」や「学校の先生になる夢があって英語の先生になりました!」と言って、最後は英語でメッセージを贈られた方もありました。

 

子どもの頃の話では、職員の私達も初めてお聞きするような貴重な体験談がたくさん飛び出しました。「学校に通おうと思っても、その学校が戦争で燃えてしまって無くなったから、神社にみんな集まって、先生が来て勉強教えてくれたんやで」「学校に行こうと思っても、となりまちで戦争の為に焼け出された人たちが学校に住んでたから勉強に使えなかったんやで」「家の仕事を手伝うために、みんな学校にはほとんど行けなかったんやで」「知り合いの人の家から闇市で売る為の芋をたくさん分けてもらって汽車で持って帰る途中で警察に「おい、それはなんだ」と取り上げられそうになったけれど、近くにいたお米を持っていたおじさんの方に警察が行って助かった」「おとうさんはみんな戦争に行って居なかったから、どの家も長男がお父さん替わりに働いたんやで」「小学5年生の時には朝4時に起きて40軒程の新聞配達をしていたよ」「一銭洋食を焼いてお金を稼いだんやで」などなど・・・

そして、小学生に向けての質問として、「将来の夢はなんですか」など聞いていただき、「看護師になりたい」「野球選手になりたい」や、「バスケットボールの選手になりたい」「ダンサーになりたい」「ゲームを作る人になりたい」「ユーチューバーになりたい」などなど、今どきの小学生の夢を聞くことが出来て、ご入居者のみなさまもたいへんうれしそうに、そして「いまからやったらなんにでもなれるで!がんばってください!!」とエールを送られていました。

子どもの頃から平尾にお住まいの方からは、「昔の平尾と今の平尾で一番変わったのは、美原荘と和風荘が出来たことやね。笑」「平尾小学校の場所は今と違うところにあったんですよ」「昔の小学校は軍隊の人たちが使っていたんやで」「戦争中は平尾の空の上にもB29爆撃機がたくさん飛んできていたけれど、軍隊の人たちは口を開けて見てるだけ、戦争が終わったと聞いた時に、日本は勝ったんかと思ったのに負けてたわ、そら勝たれへんわな」などの本当に貴重なお話をお聞きすることが出来ました。

さて、大交流会の最期には、和風荘の入居者様からの手作りプレゼントが手渡されました!

 

事前に先生にお渡ししていたのですが、大量の手縫いの雑巾です。小学校では必要なアイテムですよね!和風荘のご入居者様達がチクチク時間を見つけて縫って下さいました。

プレゼントを渡した瞬間、クラスの子供たちの歓声が和風荘にこだましましたよ!

和風荘の皆様もたいへん満足そうでした。

小学生にもご入居者様にも、そして我々職員にも、たいへん有意義な時間となりました。ありがとうございました。