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和風通信~活動日記~

大阪くらしの今昔館に行ってきました!

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大阪くらしの今昔館に行ってきました!

2018.07.03

前回予告していましたが、楽しそうな所へ連れもて行ってみまひょ!という「和風荘友の会」外出行事の第二弾!行って参りましたのでご報告いたします。

今回は、堺市を飛び出して大阪市は天六にあります「大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」(詳細はこちら)へ行って来ました。

行きは阪和道から阪神高速を抜けて30分程度で到着してしまいました。なんと近い!

エレベーターで8階まで上がると入り口があり、さらに長~いエスカレーターで10階へ

江戸時代の大阪を上から一望できるようになっていました。

 

9階へ降りると、まさに江戸時代へタイムスリップ!

 

ボランティアガイドさんが付いてくださり、展示品にまつわる色々なお話を聞かせてくださいます。

「とてもいいタイミングに来られましたね!今は天神祭りの頃のまちなみ展示で、特別な展示ですよ!」とのことでした。なんでも昔の大阪商人は、天神祭りの頃になると、人が行き交う店の前の通り沿いに自分の店で扱っている品物を使ってさまざまなオブジェを飾って楽しませてくれていたらしいです。

食器や花嫁道具の布団やタンス、着物や帯、木魚などでできた鶏や獅子、宝船などなど、昔の文献に作り方が残っており忠実に再現しているのだとか!すごいですねえ!

天神祭りの船渡御で実際に使われていた船もどこかの倉庫で分解されて残っていたものを組み立てて展示されていました。ガイドさんがいろいろとエピソードを教えて下さるので、より展示品の価値がわかる気がしました。

    

天井の明かりも時間によって変わり、夕暮れ時などの演出もあります。

おもちゃやさんの前で見つけたコマで童心に帰り遊び始めたA様、夢中で遊んでいるうちに夜になってきました・・・

 

提灯に灯りがともって、天神祭りの花火も上がります!

しかし、和装でしゃなりしゃなりと歩いているお嬢様方の多いこと!

なんでも30分単位で着物を借りられるシステムがあって、韓国や中国からの観光客がSNSでどんどん着物の写真をアップロードしているので、すごい数の方が訪れており、リピーターも多いんだとか。なるほどフォトジェニックな場所ですよね。

建物の中もとても精巧に作られていました。バブル絶頂期の予算がたんまりあるころに作られた施設だということで、古い建物の移設とかではなくて、全て文献に基づいて一から造りあげられているのだとか・・・すごいですねえ!

 

当時のお料理も文献に基づいて作られているそうです。おいしそうですが、食品サンプルみたいなものですから食べたら歯が折れますよ。

    

これは昔のトイレです。ご入居者様からも「そういえば、昔は農家の人がトイレのくみ取りをしてくれて、その上にお礼やというて大根とかくれたもんなあ」とかのエピソードがお聞き出来ました。

  

縁側でまったり・・・裏路地には野良犬や野良猫も居てました・・・

お風呂屋さん。当時は混浴でわりと小さな湯舟だったようです。

女の方は入らず、今回は混浴できませんでしたが、男二人なんだか楽しそうです。

さて、とんち問題です。「ウルユス」というのは昔本当にあったらしいお薬の名前なのですが、何に効くお薬でしょうか?ヒントは「ウルユ」で一つの漢字を表します。「ユ」は「エ」と読んだ方が良いみたいです。

答えは「ウルエ」をぎゅっと縮めて「空」と読み、「空ス」⇒「からにする」⇒「お腹を空にする」ということで、「下剤」が正解でした。

        

さて、8階まで降りると、明治から昭和にかけての大阪のまちなみをミニチュア展示していたり、昔懐かしの家電製品が展示されていました。

         

これは戦後すぐの頃、建築資材が無く家が建てられなかったのでバスを家にしてみんなで輪になって暮らしていたのだそうです。

これは昔の通天閣界隈。「ルナパーク」という最新のテーマパークだったそうですよ。

見どころ満載で全てを一度に見るのは難しい程でした。懐かしい展示品で、みなさんの昔話にも花が咲き、たいへん楽しい外出会となりました。

季節で展示も変わるそうなので、これはリピーター必至ですね!また冬の展示の頃に訪れたいと思います。

ボランティアガイドのHさん、大変お世話になり本当にありがとうございました。